EMSとは
有害物質処理の現状
環境に対して調査の結果なんらかの汚染が発見された場合、対策工事が必要となります。有害物質を含んだ土壌や水は浄化・修復・封じ込めなどによって定められた基準値以下に無害化することが求められます。
いずれの方法にせよ有害物質を完全に除去することは難しく、いかに長期間安定化させるかが問題となります。処理場に持ち込まれた汚染土、不溶化された土壌、封じ込めを行ったセメントなど、どれも再溶出の可能性があり長期間の監視が必要となります。
EMSシステム
EMSシステムでは、有害物質に対して二段階の封じ込めを行います。汚染土に対してはまずEMS溶液によって不溶化処理を行い無害化し、その後EMSスーパーリキッドにより固化することによって長期間、高いレベルで安定化させます。
不溶化
不溶化処理は、汚染土に対して掘削除去以外の数少ない現実的な対策です。短期間で大量の処理が可能であり、コスト的にも掘削除去よりも安価となります。汚染土のみならず汚水やゴミ焼却飛灰などの特別管理一般廃棄物の処分に対しても同じように効果が望めます。
EMSシステムでは、独自で開発したEMS溶液(S-1,2,3)を使って不溶化を行います。これは様々な有害物質の無害化を通常の不溶化よりも高いレベルで行います。
汚染土に関しては不溶化のみの処理を行い原位置に埋め戻す工法も可能です。また、EMS溶液は汚泥や汚染水に対しても大きな効果を発揮します。
固化
固化処理は、有害物質を含む土壌をセメントの原料として混ぜ込むことで無害化、再利用する方法です。
EMSシステムでは、独自で開発したEMSスーパーリキッドを使って固化を行います。EMSスーパーリキッドは通常のセメントよりもはるかに高いレベルで安定化するので、セメントが壊れて溶出するリスクを抑えられます。また、固化する前に不溶化処理を行うことによって、さらに安定化のレベルを高められます。